インプラント治療を行う前に
患者さんにご理解いただきたいこと

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インプラント治療を行う前に
患者さんにご理解いただきたいこと

現在まで多くのインプラン治療を行ってまいりました。自院のオリジナルデータでインプラント治療の検証をすることが可能なことは、我々にとって大きな財産であり、患者にとっては当院で行っているインプラント治療の実際からお話しする内容は理解しやすいと思います。
必ずしもインプラント治療だけが最良の治療ではありません。入れ歯やブリッジの説明をさせていただき、インプラント治療を希望された患者さんには治療に対する同意書を頂戴する際に以下のことをご説明しております。

  1. インプラントと骨の結合は100%ではないこと
    当院のデータでは約1%程度ですが、1回目の埋入手術で骨と結合しなかったという結果となっております。再埋入手術は治療費の請求は致しませんが、治療期間が延びることをご理解ください。
    これはあくまでも現段階での結果ですが2回目の手術ではほぼ100%骨との結合が得られています。
  2. インプラントは力のかかり方やコンポーネントの経年劣化で、インプラント体が破折したり、アバットメントスクリューの破損を認めることがあります。当院のデータでは0.4%の発生率となっております。 このようなことを可能な限り防ぐためには定期的なチェックが必要となります。

    インプラント体破折
    インプラント体破折

  3. 安定しているインプラントは動きません。天然歯は歯根膜の存在により力をコントロールすることができますが、インプラントは骨とダイレクトに結合に結合しているため、歯根膜のようなストレスブレーカーが存在しません。そのため、上部構造がすり減ったり、破損したりことがあります。患者さんに「インプラントの歯は車のタイヤと一緒ですり減ったり、外的な刺激でパンクしたりすることがあります。歯は毎日の食事でかなりの仕事をしていますので車でもメンテナンスがあるように、インプラントにもメンテナンスは不可欠です。」とご説明します。併せて、上部構造は修理改変が必要な時期は必ずあることもご説明しております。

    インプラントの経年的な変化
    経年的な変化(上部構造すり減りや破損)

当院のインプラントの埋入本数