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インプラント治療の長所・短所
インプラント治療という言葉はインターネットや書籍などで多くの情報を得てると思いますが、比較的長所は多くの患者さまが理解していると感じます。しかし短所についてはなかなか理解していただくことが難しいようです。現在の歯科治療の中でインプラント治療は最良の欠損治療と考えますが、残念ながらインプラントといえども完璧な治療法とはいえないケースもあります。 インプラント治療の長所天然歯の噛み心地
噛む力が天然歯とかわりません。これは人工歯根を顎の骨に埋入して、完全に固定しているからです。このため入れ歯のようにぐらつく、長期間使用している間にゆるんでしまう、などということは起こりません。ただ、天然歯と同様に噛む事ができるわけですから、普段からかみ合わせの力が強い方は、かえって力がかかりすぎるという例が稀にあります。この場合は、上部構造(歯冠)を壊さず、なおかつ周囲の歯槽骨にダメージを与えないよう歯科医の技量が問われます。 いずれにしても、どんな食べ物でも自由自在に噛んで食べられるということは人生の喜びのひとつと考えます。 外れる心配がない
歯槽骨にぴったりと結合した人工歯根の上に支台部と上部構造が固定されているため、入れ歯のようにぐらついたり・かたついたりし外れることはありません。 美しい自然な仕上がり
外から見て、綺麗な自然の歯に見えるという審美性に優れている点も重要です。 歯槽骨の吸収を防ぐ
インプラントは天然の歯と同じように歯槽骨の中にしっかりと埋植されています。したがって咀嚼する度に咬合力がインプラントを介して直接歯槽骨に伝わります。 インプラント治療の短所長期にわたる治療期間
一般的な例でいうと人工歯根が歯槽骨に結合する期間だけ見ても、上顎では約6ヶ月、下顎では約3ヶ月必要とされます。また、厳密な審査・診断と治療計画にも十分な時間が必要です。これほどまでに時間をかける必要があるのは、インプラント治療は外科的手術と(審美)補綴治療の両者が必要であると同時に人工臓器の性格を持っているからです。 チタンという物質は生体になじみやすい性格をもっているため、この心配はございませんが、それでもチタン製の人工歯根が歯槽骨と完全に結合するには時間がかかります。そして完全に結合したことを確認してから、支台部、そして上部構造を取り付ける手順になります。部位・個人差にもよりますが、4〜8ヶ月ぐらいの期間が必要となります。 場合によっては治療を受けるのに制限がある
糖尿病・腎不全・肝炎・心臓病・喘息・リウマチ・高血圧・妊婦などで、ご病気の状態によっては内科主治医と対診し、慎重に行う必要があります。 インプラント周囲炎のおそれ
自然の歯には歯根膜があります。この膜は大変重要な働きをしています。噛んだ時のクッションの役目を果たすのです。このため強く噛んでも、膜が衝撃力をカバーしてくれます。また、歯根膜には三叉神経が分布しており、触覚・痛覚・温覚・圧覚などを感知し、強く噛みすぎるのを防ぎます。 これらをインプラント周囲炎と呼びます。ですから、治療後の定期検診をしっかり受け、インプラント周囲のプラークの付着を防ぐようすることが大切です。 治療費が高額である |