歯ぐきに不安を感じたら、 まずは歯医者さんで検診を受けましょう!
歯科医院で行う歯ぐきの検査、歯肉炎・歯周炎の治療を歯周治療といいます。
歯周治療は検査・診断を経て、治療計画を立案し治療のステップごとに再度検査を重ねながら治療効果が得られているかを確認しながら治療を行っていきます。
歯周治療の進め方
1.検査、診断
- ・問診
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全身的な病気の経験やタバコや食べ物などの嗜好品、生活習慣やストレスなどはあるかなど、お話をしながら症状と関連する要因を考えます。
- ・歯周組織検査@
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歯周ポケットの深さ、骨の形、炎症状態(出血の有無等)歯石の付き具合、歯の動揺度(どのくらい揺れがあるか)などを調べます。
- ・レントゲン 撮影
- ・かみ合わせの確認
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かみ合わせにより一部の歯に不自然な強い力がかかったり歯ぎしりをすることで強い負担がかかり続けると、骨が溶け歯周ポケットを形成します。
(歯ぎしり防止の為のマウスピースは保険適応です)
☆検査結果をふまえ、治療計画を話し合っていきます。
2、歯周基本治療
- ・スケーリング(歯垢、歯石除去)
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歯の表面に付着した歯垢や歯石を専用の器具、機械を用いて除去します。
スケーリング後歯の表面を研磨することで、再度歯垢や歯石が付着するのを防ぎます。
- ・歯磨き指導
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歯周治療では歯科医院で行う治療だけでは治すことはできません!
ご自身での日々正しいブラッシング行うことで、治療の効果をさらに高めていくことができます。
当院では歯科衛生士がお口の状態に合った正しいブラッシング方法をお伝えします。
また、歯ブラシや歯間ブラシなどの補助的清掃器具もお選びいたします。
3、歯周組織検査A
歯周基本治療を経て、治療により歯ぐきの状態が改善しているかどうか再度検査をします。
歯ぐきにまだ炎症があり、歯周ポケット内に歯垢、歯石を触知する場合は次の治療ステップへと向かいます。
4、歯周病初期治療
歯周ポケット内の歯根にまで付着した歯垢や歯石、汚染されたセメント質などを、専用器具にて取り除きます。
器具の挿入時などに痛みを感じる場合には、局所麻酔下で処置を行います。
麻酔での負担や、治癒状況を確認しながら進めることを考え、少なくとも4回〜6回に分けて処置を行っていきます。
5、歯周組織検査B(再評価)
歯周病初期治療を行い、改善がみられたかを確認するための検査を行います。
改善傾向にはあるものの、重度感染部位は部分的に出血が続いたり、ポケットからの膿の排出が続く場合があります。
その場合には再度治療計画の修正を行い、
場合によっては歯周外科処置を行います。
6、歯周外科処置とは
歯周ポケット深くや複雑な歯根面に付着し、物理的に取り除くことが難しい歯石や汚染物質を小手術により取り除くこと。
また、重度歯周炎により失われた歯槽骨を再生する治療のこと。
7、歯周組織検査C
歯周外科処置を経ての経過確認の為の検査
8、メインテナンス
歯周治療の終わりは完治完了はなく、治癒もしくは病状安定してからもメインテナンスに通い、日々のブラッシング状態やかみ合わせ、歯周組織(歯ぐきや歯槽骨など)に変化がないかを確認するため定期的な検診が必須です。
☆歯周病は感染症 であり、歯周治療を終えてもコントロールができていなければ、容易に再発する恐ろしい病気です!
一度吸収した骨が再度炎症を起こし、吸収を始めれば歯はあっという間に抜けてしまいます。
歯周治療中に適したハブラシ選び
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