歯に詰めるもの被せるもの

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コンポジットレジン充填

コンポジットレジン充填とは

  • 虫歯を削ったあとに白いプラスチックを詰める方法です。
    一般的に小さい虫歯に適応です。

コンポジットレジン充填の治療期間

  • 通院1〜2回。

コンポジットレジン充填のメリット

  • 色が歯の色と似ているので、見た目が良い。
  • 悪い所だけ削るので、他の治療法に比べて余計に歯を削らない。
  • 保険適応なので料金が安い。
  • 金属を使わないので、金属の溶解による歯や歯茎の変色や金属アレルギーが起こる可能性がない。
  • 治療期間が短い(多くの場合1日)。

コンポジットレジン充填のデメリット

  • 時間がたつと変色し、見た目が悪くなる(詰め直しは可能)。
  • 金属に比べて強度は弱いので、大きな虫歯にするや噛み合わせの強い人に行うと欠けてしまうことがある。
  • 歯科医の技術によって見た目や予後が大きく左右される。

メタルボンド

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)とは

  • メタルボンドは中身が金属で、外に見える部分にセラミック(陶器)を貼り付けたクラウン(被せ物)です。
  • 見た目が良く変色せず、強度も強いので非常によく使われます。

メタルボンドの治療期間

  • 通常3回(形成→型採り→装着)

メタルボンドのメリット

  • 陶器で出来ているので、変色せず見た目がよい。
  • 中身が金属なので割れにくく、ほとんどの部位に使用できる。

メタルボンドのデメリット

  • 保険適用外なので、値段が高い。
  • 色調はオールセラミックスに劣る。
  • 中身の金属の種類(銀やニッケルクロムなどの卑金属の含有量が高い場合)によっては金属が溶けて歯茎が変色したり、金属アレルギーを起こす可能性がある。
  • 将来的に歯茎が下がって、歯と歯茎の境目の金属が見えてくることがある。

ジルコニアクラウン

ジルコニアクラウンとは

  • ジルコニアクラウンはメタルボンドの内面の金属の代わりにジルコニアを使用したクラウン(被せ物)です。金属を使用しないのでメタルボンドより綺麗ですがオールセラミックスには劣ります。ただ、土台の金属(コア)の色を防ぐ「マスキング効果」がすぐれているため、ケースによってはオールセラミックスよりも審美的に仕上げることができます。強度的にもジルコニアは「白いメタル」と呼ばれる程強いので、奥歯やブリッジにも使用できます。

ジルコニアクラウンの治療期間

  • 通常3回(形成→型採り→装着)
    *ただし、ジルコニアクラウン装着後に割れることを避けるために、仮歯で数か月様子を見ることがあります。

ジルコニアクラウンのメリット

  • 表面は陶器で出来ているので、変色せず見た目がよい。
  • 中身はジルコニアなので割れにくく、ほとんどの部位に使用できる。
  • 金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯茎の変色、金属アレルギーの可能性がない。
  • マスキング効果にすぐれているため、土台が金属でも透けて見えない。

ジルコニアクラウンのデメリット

  • 色調はオールセラミッククラウンに劣る。
  • 天然の歯より硬いので、噛み合う歯を痛めてしまうことがある。
  • 保険適用外なので、値段が高い。

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンとは

  • オールセラミックスクラウンとは、冠全体がセラミック(陶器)でできている被せ物(さし歯)です。見た目は被せ物の中で最もきれいですが、金属に比べて割れやすいです。

オールセラミッククラウンの料金

  • 12万円

オールセラミックスの治療期間

  • 通常3回(形成→型採り→装着)
    *ただしオールセラミックス装着後、ジルコニアを覆っているセラミック(陶器)の部分が割れることを避けるために、仮歯で数か月様子を見ることがあります。

オールセラミッククラウンのメリット

  • 被せ物の中で見た目が最も綺麗で、変色もない。
  • 金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯茎の変色、金属アレルギーの可能性がない。

オールセラミッククラウンのデメリット

  • 金属を使用した物より割れやすい。
  • 保険適用外なので、値段が高い。
  • 天然の歯より硬いので、噛み合う歯を痛めてしまうことがある。
  • 透明感があるので、金属の土台が入っている場合は使えないことがある。

ラミネートベニア

ラミネートベニアとは

  • ラミネートベニアとは、歯の表面を少し削って、そこに薄いセラミックのシェル(付けツメのようなもの)を貼り付ける治療法です(付けツメと違い1度つけたら外せません)。これにより、歯を希望の白さにしたり、大きさや形を調整することでちょっとした歯並びを改善することができます。

ラミネートベニアの治療期間

  • 通常3回(形成→型採り→装着)

ラミネートベニアのメリット

  • 希望の色にすることができ、色の後戻りがないので、見た目は最も綺麗。
  • 歯の大きさや形を調整することができる。

ラミネートベニアのデメリット

  • 歯の形は変えれるが、歯の方向はほとんど変えられない。
  • ラミネートのシェルは薄く割れやすいので、強い力のかかる部位には使用できない(一般的に上の前歯のみ適応です)。
  • 保険適用外なので、値段が高い

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠とは

  • 硬質レジン前装冠とは、中身は金属(金銀パラジウム合金など)で、外から見える部分だけレジン(プラスチック)が貼り付けられている被せ物(さし歯)です。
  • 保険で前歯の被せ物を作る場合は、硬質レジン前装冠になります。

硬質レジン前装冠の治療期間

  • 最短2回(型取り→装着)

硬質レジン前装冠のメリット

  • 保険適応なので安価。
  • 見える部分は白い(プラスチック)ので見た目が良い。
  • 中身が金属なので割れにくく、ほとんどの部位に使用できる。

硬質レジン前装冠のデメリット

  • 時間が経つとプラスチックの部分は変色するので見た目が悪くなる。
  • 裏側から金属が見える。
  • 時間が経つと金属が錆びて溶けだし、歯や歯茎の変色、金属アレルギーを引き起こすことがある。
  • 保険が適応されるの前歯と犬歯のみで、奥歯には適応されない。

神経をとった後、補強の意味で土台を立て、その上からクラウンを被せて補綴していきます。その土台をコアといいます。

メタルコア

メタルコアとは

  • 神経を抜いた歯に土台を入れる際、保険治療ではこのメタルコアが一般的に使用されます。

メタルコアの治療期間

  • 最短2回(型取り→装着)

メタルコアのメリット

  • ほとんどの症例で使用可能
  • 保険適応なので安価

メタルコアのデメリット

  • 硬すぎるため、金属のくさび効果により歯が割れてしまうことがある(歯が割れてしまった場合は、抜歯になる可能性が高いです)。
  • オールセラミックスクラウンを被せる場合は、このメタルコアの金属の色が透けて見えてしまうので向かない。
  • 歯茎から金属が透けて見えてしまうことがある。
  • 時間が経つと金属が錆びて溶けだし、歯や歯茎の変色、金属アレルギーを引き起こすことがある。
  • 長く太いメタルコアを入れていた場合には、再治療が困難(メタルコア除去時に歯が割れて、抜歯になってしまうこともあります)。

ファイバーコア

ファイバーコアとは

  • ファイバーコアとは、レジンコアの金属スクリューのかわりに、ファイバーのポストを入れることにより、従来のメタルコア・レジンコアより強度も増し、歯が割れる可能性も低くなるように開発された土台です。

ファイバーコアの治療期間

  • 最短1回

ファイバーコアのメリット

  • しなる性質があるので、歯が割れる可能性が低くなる。
  • 白いので、審美的に有利(特にオールセラミッククラウンを被せる場合)
  • 再治療が必要になった際、除去が比較的容易。
  • 金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯茎の変色、金属アレルギーの可能性がない。

ファイバーコアのデメリット

  • 保険適用外なので、値段が高い。また、保険外のコアを使用した場合、クラウン(被せ物)にも保険適応ではなくなります。